巨大乳頭結膜炎(よくある目の病気 20)

シリーズ 「よくある目の病気」

 

第20回は、巨大乳頭結膜炎(きょだいにゅうとう けつまくえん)です。

【症例】

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24歳女性。2週間使い捨てタイプのコンタクトレンズ装用者。スギ花粉症あり。

上まぶたの裏側に巨大な乳頭が形成されている。

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54歳男性。2週間使い捨てタイプのコンタクトレンズ装用者。

上まぶたの裏側に巨大な乳頭が形成されている。

【症状】

眼のかゆみ、めやに、充血、異物感、ごろごろする等の症状が出ます。

・主にコンタクトレンズ装用者に起こります。

1日使い捨てのソフトコンタクトレンズを使用している場合は、起こりにくいです。

ソフトコンタクトレンズの場合、洗浄の必要な2週間タイプ1ヶ月タイプ、それ以上のタイプ(従来型)を使用している人に起こりやすいです。ハードコンタクトレンズ使用者も起こります。

コンタクトレンズがずれる、くもる、かすむ、ぼやける等といった症状が出ます。

・瞼の裏に炎症が起こることで、まぶたが全体的に腫れたり、瞼の裏の乳頭と角膜がこすれて角膜に傷ができ、痛みが出ることもあります。

【原因】

結膜のアレルギー反応が悪化しておこります。

アレルギーとは?

外界から異物がはいってきて、細胞が過剰に反応すること。

アレルギーをひきおこす物質をアレルゲンと呼び、花粉、ハウスダスト、ダニ、コンタクトレンズの汚れなどがあげられます。

アレルギー性結膜炎が起こると、瞼の裏にぶつぶつとした乳頭(にゅうとう)という突起が形成され、眼のかゆみ、めやに、充血、異物感、ごろごろする等の症状をひきおこします。

悪化すると乳頭が大きくなり症状もひどくなり、巨大乳頭結膜炎となります。

・コンタクトレンズ装用者は、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズの使用によるレンズの汚れや、摩擦(機械的刺激)が原因となります。

アトピー性皮膚炎がある方は、皮膚や粘膜が弱いので、起こりやすいと言われています。

義眼手術後の縫合糸が、結膜とこすれて起こる場合もあります。

【治療】

一般的な治療として、抗アレルギー薬抗炎症薬を用いて治療します。

症状がひどい場合は、内服薬を使用する場合もあります。

コンタクトレンズ装用者は、コンタクトレンズの使用を一度中止します。

2週間以上の交換型ソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズを御使用の方では、まずレンズ自体の汚れ・キズのチェックをします。さらに普段の洗浄方法に問題がないかチェックし、指導します。

改善すればコンタクトレンズの装用を再開しますが、再度症状が出るようであれば使用しているコンタクトレンズの種類を変えます。おすすめは汚れのたまらない1日使い捨てのソフトコンタクトレンズです。1日使い捨てレンズに変更しても再発する場合は、コンタクトレンズとまぶたの裏の接触による機械刺激性の結膜炎が考えられます。この場合、摩擦の少ないコンタクトレンズを選択して再度装用してみます。

(監修  京橋クリニック院長  佐々原 学)

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