第3回 血管が詰まる年末年始

994789_20151230_132752_カラー眼底_L_001 中心動脈閉塞 手直し

網膜中心動脈閉塞症 71歳女性 左眼視力:光覚弁

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網膜中心静脈閉塞症 60歳女性 左眼視力:(1.0p)

この年末年始は、血管が詰まっている人が多く来院されました。

血管と言いましても、網膜(光を感じる組織)を栄養する血管のお話です。

網膜というのは神経組織でありまして、血管が詰まってしまい網膜が障害されますと、視力が出なくなってしまいます。一度発症してしまうと、大変恐ろしい状態になります。網膜の動脈が詰まった場合を網膜動脈閉塞症、静脈が詰まった場合を網膜静脈閉塞症と呼びます。

高齢者で高血圧、動脈硬化などの全身血管の障害を起こしている方が発症しやすいと言われています。

眼科の病気ですが、内科も同時に受診して頂き、全身の血管状態を診てもらうことが重要です。これを怠ってしまうと、反対側の眼に同じ病気が生じたり、脳梗塞が起こったりする可能性もあります。当院では循環器の専門医をご紹介致します。

一旦発症してしまうと、治療によって視力を回復することはなかなか困難な病気ですが、我々も出来る限りの努力を致します。視力が変わらなくても、眼科に通院を続けて頂くことも大事です。放置していると、緑内障を併発したり、硝子体出血(眼の中に出血)を起こしたり、場合によっては網膜剥離を起こしたりして、さらに視力が悪くなってしまう場合もあります。

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