第13回 飛蚊症と光視症

  飛蚊症(ひぶんしょう)光視症(こうししょう)は、網膜剥離につながることもある気をつけなければならない症状です。今まで見えなかったのに新たに自覚した場合は、眼科を受診しましょう。

飛蚊症とは・・・

虫が飛ぶ、蚊が飛ぶ、糸くずが見える、ゴミが見える、影が見える、点が見える、輪っかが見える、などこの他にも実にさまざまな表現をされます。基本的にはゆらゆら動いて見えることが多いです。

光視症とは・・・

主に視野の周辺の方で、稲妻のような光が走る、ピカピカする、などで

基本的には持続する光ではなく、瞬間的な光が何度も見えるという感じです。

暗い部屋などで自覚されやすいです。

飛蚊症の正体は、眼の中の硝子体(しょうしたい)の濁りです。

硝子体は透明な線維ですが、濁りが出てきますと、光が通ってきたときに濁りに光が当たり、その影が網膜に投影されます。これが症状になって現れます。

硝子体は濃い部分と薄い部分に分かれていき、薄い部分は液化といって液体状になります。

よって、ドロドロの液体の中に濃い濁りが存在しているような感じになります。

そのため、ゆらゆら動いて見えるわけです。

基本的には年齢とともに現れますが(加齢)、近視の強い人では若くても自覚される方が多いです。

img_cause_001 飛蚊症

また、加齢とともに硝子体が萎縮してしまうと、硝子体の後ろの部分(後部硝子体)が網膜から剥がれてしまう現象が起きます(後部硝子体剥離)。この後部硝子体は線維が大変濃くなっており、急激に飛蚊症が増えます。

img_cause_002 飛蚊症

この現象が生じた際に、後部硝子体網膜が強く接着している場所がある人の場合(癒着)、網膜に出血を起こしたり、網膜が裂けたり(網膜裂孔)することがあります。放置しておくと網膜剥離を生じてしまう場合もありますので、眼科受診が必要です。

光視症の正体は、硝子体線維によって、網膜への牽引がかかる(硝子体線維網膜を引っ張る)ときに起こる、と考えられています。

普段網膜は外から光が入ってきたときに視細胞が反応して、光が来たと自覚するのですが、

硝子体線維網膜がきつく接着している場合があり(癒着)、硝子体線維網膜を物理的に引っ張ると、網膜に機械的な刺激が入り、実際には外から光が来ていないのにも関わらず、光を感じるわけです。

こういう症状を自覚されている方の中には、網膜硝子体に引っ張られて裂けてしまい(網膜裂孔)、やはり網膜剥離に進展してしまう場合もあります。

飛蚊症光視症は似たような時期に両方とも自覚する場合もあり、注意が必要です。

気になる症状が出現した場合は、眼科を受診するようにしましょう。

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