第11回 加齢黄斑変性の有病率

加齢黄斑変性は我が国でも失明原因の上位にくる、恐ろしい病気です。

(2007年の厚労省調査研究班の報告では第4位)

アメリカ合衆国においては、白人、ヒスパニック系において、失明原因の第1位であります。

50歳以上の高齢者に起こり、我が国でも近年の食生活の欧米化に伴って、発症率が増えているとされています。

早期のうちは自覚症状が出ませんが、後期になりますと、「視野のど真ん中が見えない」「ものがゆがんで見える」「真ん中が暗く見える」などの症状が起こります。

多くは片眼性の病気ですが、中には両眼とも発症してしまい、日常生活に困難をきたしてしまう場合もあります。

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当院の後期加齢黄斑変性の症例     69歳 女性

今回の第120回日本眼科学会において、滋賀県長浜市における長浜スタディの結果が報告され、加齢黄斑変性の有病率が判明しました。

早期 60~69歳 23.4%

70~74歳 31.2%

後期 60~69歳 0.5%

70~74歳 1.0%

この結果からわかるように、早期の人はかなりいます!!

後期まで進行してしまい、上記の症状を自覚するようになってしまうと、なかなか治療は困難になります。加齢黄斑変性は予防が非常に大切で、そのためには以下のことに気をつけてください。

1.定期的に眼科検診を受ける 

最も重要です。早期のうちは自覚症状が出ません。眼底検査を受けましょう。

 

2.禁煙する

喫煙者は発症率が上がります。喫煙者は重症化します。喫煙者は両眼に発症しやすくなります。喫煙者は禁煙してください。

3.バランスの良い食事を取る

緑黄色野菜(ルテイン抗酸化ビタミン)、魚(オメガ-3多価不飽和脂肪酸)、穀類・貝類・根菜類(抗酸化ミネラル)を積極的に食べる。

4.光から目を守る

長年、光を受け続けると、黄斑部にストレスがかかり、加齢黄斑変性の危険性が高まると考えられています。バランスの良い食事を取ることにより、黄斑部を光障害から保護します。サングラスを使用するのも良いでしょう。

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